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神輿うんちく学10
神輿製作で何が大変だと言っでも、一番大変なのは資金集めですよね。
町会の役員会で来年に向けて神輿を造ろうと決定をし、神輿新調委員会を設立し、委員を任命し、趣意書も起こした。奉加帳も用意した。しかしこれから数百万から数千万円の金を実際に集めるのかと思うと気の重いことです。
その様な気の重い方に今回は取っておきの資金集めの秘策を伝授いたします。
まず半分集める事です。そうすれば気分も半分軽くなり、後の半分は気楽に集められます。
あんたが一番
主だった役員打ち揃って最大口寄付候補者に真っ先に会うことです。
そして趣意書を渡してから、白紙の奉加帳を差し出し、「お宅に最初に名前を入れてもらわなければ、他のお宅へは回れないので一番にお願いに来ました。宜しくお願いします。」と言うのです。一番と言われて悪い気はしませんよね。一番さんはサラサラと署名しながら「ところで、どのくらいで宜しいのかな?」と聞いてきます。すかさず「二番さん以下に恥かしくない程度で結構でございます。」と返事をするのが肝心です。
多少ケチな一番さんも二番さんへの対抗上、それ相応の金額を書き込まざるを得ません。これを一番、二番、三番、四番、五番ぐらいやるのです。
そうすると必ずヘソ曲者りが、「俺は、もっと出すから順位を上に上げろ」と言います。ここですぐ「有難うございます」と言ってはいけません。
「上位の方に承諾を得てからにさしてください。」と引きとり、上位の方のお宅に取って返し「これこれしかじかですがいかがでしょうか。」と話すのです。
ここまでくると順位争いに突入です。
さあこれで資金が半分出来たぞ。
後の半分は町内全員参加の主旨のもとに小口、中口を集めればよいわけです。
集金作戦のポイント
〇 大口寄付者を一番に訪ね、「あんたが一番」と攻め落とせ。
〇 修理費用の場合は新調当時の主な寄付者の跡継ぎさんを攻めよ。
〇 必ず必要額が集まると自信を持て。ほとんどの場合1.5〜2倍集まっている。
〇 ケチな事業内容ではケチな金しか集まらない。
二百年に一度の町会事業だから大胆に。
〇 大口寄付候補者は神輿新調委員に任命しない。
自分の寄付金額が心配で事業規模が小さくなるから。
〇 大口寄付者名を銘板に彫り込み神輿に付ける。
「皆様方の名前は二百年後まで残る」と。
〇 寄付をお願いに行くときは手拭いか何か手土産を持参すること。
〇 町会会館や人目につく場所に寄付者名を記入した集金状況板を設置し、役員のやる気と、寄付者の競争心、名誉欲をあおる。
作戦の成功を祈る!!
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